アロマセラピーとは

アロマセラピーとは

アロマセラピーとはAroma(香)Therapy(療法)、すなわち芳香療法のことです。植物から抽出したエッセンスを使って心と身体を健康にする自然療法のことです。人間の身体が持っている自然治癒力を促進させる療法で予防医学であり、ホリスティック(全体論的)療法のことを言います。代表的な使用方法としては、アロマトリートメント・アロマバス・芳香浴などがあります。日本でも90年代後半から雑誌などで取り上げられるようになり、よくに耳にするようになりましたが、西洋での歴史は古く、現在では一般的な民間療法のひとつとして広く普及しています。

だからと言って、アロマセラピーとは決して難しいものではありません。一番大切なのは”心地いい香り”だと感じること、”いい香りだ”と感じた瞬間からアロマセラピーは始まっているのです。

※ 予防医学:私達は普段、病気やケガをした時には病院に行き治療してもらいます。この治療の為の学問を臨床医学と言い、これに対して病気にならないようケガをしないようにする為の学問を「予防医学」と言います。例えば、生活習慣病の予防として食生活の改善や適度な運動をすることを言います。

※ ホリスティック療法:病気は心身両方が原因となることが多く、西洋医学の様に患部をピンポイントで治療するのではなく、人間としての存在全体をとらえて治療しなければいけないという考え方を言います。

嗅覚とは

嗅覚とは人の五感の内、最も原始的な感覚で脳の旧脳(大脳辺縁系)と呼ばれる本能を司る部分に存在します。嗅細胞は細胞自体に香の芳香分子を識別し電気信号に変える機能があり、瞬時に情報が伝えられ匂いとして認識されます。他の感覚器と違い嗅覚だけが快不快の情動や記憶と深く関わっている大脳辺縁系と直接繋がっています。この大脳辺縁系を介して指令が送られ、脳下垂体から様々な作用を引き起こす生理活性物質が分泌されます。例えばセロトニンはリラックスして気分を鎮める働きがあり、ノルアドレナリンは眠気を払う興奮剤の働きがあります。嗅覚受容器は非常に鋭敏ですが、同じ匂いが持続すると嗅神経は衰え反応しなくなります。しかし、知覚されないほど薄く希薄された匂いに対しても脳は実際には反応するので、香りの成分は心身両面に働きかけることが出来ると言われています。

※ 大脳辺縁系:大脳の古い皮質。動物全てが持っている食欲や性欲などの本能的欲求を生み出す働きと、外からの刺激に対して怒りや快感などの感情で反応する働きがあります。人類の進化の初期段階で形成された部分で、動物が生きて行く上で不可欠な生命活動を司る器官です。

ハーブとは

ハーブ(Herb)という言葉はラテン語の HERBA(草または薬)が語源で、「薬草または香辛料」などとあります。アマゾン川の奥地に住むシャーマンは2,000種類以上のハーブを用いて治療を行うといわれています。その意味は時代・場所・使用目的によってさまざまに変化してきました。太古の昔、エジプトで祈りや宗教儀式とともに病気の治療が行われ、ミイラの防腐処理の為にこれらのハーブが使用されていました。その他にも古代中国・古代インドにおいても、治療目的として多くのハーブが使用されていた記録が残っています。また、14~17世紀のヨーロッパにおいて大流行したペストやチフスの熏炎消毒等にもたくさんのハーブが使用され、ハーブ等の香料を使っていた人だけがこれらの病に感染しなかったという事実が残っています。このようにハーブとは、現代の様に化学が発達する以前から、私達の祖先が経験の中で習得した知識によって使用してきた”特に有益な植物”であると言えるでしょう。

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油とは、花・葉・果皮・木部・根・種子などハーブのエッセンス(芳香物質)が凝縮されたもので、揮発性の脂溶成分です。その為、アロマセラピーの知識を十分に持っていない方の中には、自然のものだから安全だと思い込んでいる方もいらっしゃるようですが、自然=安全とは言えません。1つの精油はそれぞれ異なる数十から100種類以上の有機化合物の混合された集合体です。内服すると数mlで毒性を生じ致命傷に至ったケースも報告されています。また、精油は植物から抽出されており、産地やその年々で精油成分等も微妙に異なります。以上の事から、精油の取り扱いにおいて、正しい知識を持つセラピストの存在が必要になってきます。
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